七色セツナ。1
「俺は昨日、生徒会長と話を詰めてきた」
2人が恭弥を見る。
「ユカちんの件ね。
犯人は掴めているが、
裏を固めている所だ。
今の所、校内だけの問題と捉えているが
もしかしたら、
外の奴らが絡んでいるかも知れない。
もしも、そうだったら手が必要だ。
その時は
お前らも出ろよ?」
「・・・分かった」
朱羽が答えた。
「そんで。
おめーらは、いつまで
ここにいんのよ?
今日はもう、出ねェのか?
・・・まあ、俺は昼休み、
花凛ちゃんと一緒に
学食行く約束したけどなー」
「・・・戻る」
朱羽が立ち上がると
「お、俺も戻る。
俺も学食行くし!」
コタが叫んだ。