七色セツナ。1




「お前……

馬鹿だと思ってたら、
やっぱり馬鹿だったんだな?」


「なっ!?」


「俺は、いつ
お前と付き合った?

ただ、ヤっただけだろ?」


「・・・私の身体いいって、
言ってくれたじゃない。」


「覚えてねェけど。

お前の勘違いだろ。」


「っ...どうして?」


「つーか、ヤッたら女か?

だったら俺には、
”彼女”が大勢いたぞ?

ただ……

誰ひとり
名前は知らねェし、
俺から誘った事もねェ」


女の顔が青ざめる。


「それでも、私が一番なのに!!

どうしてダメなのよ!」


「名前も知らねェ女らに、
順番もねェだろうよ?

しかもお前、外で
俺の女だって息巻いてたらしいな?

好き勝手に
俺の名前使いやがって...

物覚え悪い俺でも、
さすがにそこまでされりゃ、
嫌でも顔だけは覚えるよな?

良い思いをしたのは、テメエじゃねーか」



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