七色セツナ。1



蒼夜は
熱いシャワーを浴びて
バスローブを纏うと
ガラスポットに湯を注ぎ、
琥珀色に踊る茶葉を眺めていた。


「良い香りのアッサムだな...」



恵衣は
会社で書類に目を通していた。


「工期がダブってんな。
おい、オヤジ。
何でもかんでも、受けんじゃねェ。」



花凛は
待ち合わせのS駅に着いた。


「・・・花凛ちゃん」


名前を呼ばれた方に振り返る。


・・・深いため息を気付かれないように
俯いたあと
ゆっくりと顔を上げ、
薄い微笑みを
その男に向けたーー



< 318 / 318 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

One Night~Kotaro in blue~(七色セツナ。SS)

総文字数/2,787

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop