七色セツナ。1
あまりの出来事に、ボーゼンとした。
女はその隙に、
俺の唇に貪(むさぼ)りついてきた。
何が起きてんだ……?
女は俺の唇を舐めまわしたあと、
腕を引っ張って、俺をベットに寝かせた。
未だに、何が起きてるか分からない。
具合が悪いとよろけてた女が、
部屋に入った途端
真っ裸になって、俺を欲情した目で見ている。
「恭弥……」
ダチ達が
「かわいい」「女の子らしい」「守ってあげたい」
と言っていた女。
・・・とんだアバズレじゃねーか。
しかも。
・・・俺を、嵌めやがったな?
「……」
真っ裸になって、
キスして、ベットに寝ても
何も言わず、何もしようとしない俺に
シビレを切らしたのか
女は、俺のベルトを外し始めた。