七色セツナ。1
決起集会?
店に着いたものの、
一気に十数人が座れる席はなく、
何人かで
空いている席に座った。
そのテーブルには
窓側からコタ、恭弥
その向かいに朱羽、花凛、真季乃
そのソファ席は
恭弥のお気に入りらしく、
既に座っていたカップルに
貫くような視線を投げつけ、
ありえないスピードで完食させていた。
「もうどこでも
花凛ねーさんの左には、朱羽がいるよね!?」
真季乃が朱羽に、鋭い視線を投げる。
「・・・そーか?」
朱羽は、それをあっけなく跳ね返す。
「本人よりも、朱羽の方が
ねーさんの左側の顔
見てるんじゃないの?」
「……」
「いーもん。
今は私が右側ゲット」
「バカだなあ、真季乃ちん。
正面が一番いいに決まってるでしょ?」
恭弥がスマホをいじりだした。