七色セツナ。1
「て言うか、
アンタらといると、
女達の視線がウザイのよ。」
真季乃は
イライラを隠そうともせず、
こちらに向けられる
好奇の目線に睨んで返す。
「それは真季乃ちんが
美人さんだからだよー」
恭弥がニッコリと微笑んだ。
「おい、それよか体育祭だ。
絶対優勝するからな」
「コタは
なんでそんなに張り切ってんのよ」
真季乃が不思議な顔で聞いた。
「なんでも
1番が良いに決まってんだろが!
しかも優勝クラスには
学食の無料券がもらえるんだ」
「へえ、初耳」
花凛が
アイスティーを飲むのをやめ、コタを見た。
「おい、恭弥。
花凛を撮るんじゃねェ」
「ウルセー朱羽。
花凛ちゃんのストローと一緒に保存だ」
「えっ!?」
花凛が
自分のストローをじっと見た。