七色セツナ。1
「キモイ...
マジで恭弥キモイ...」
真季乃が蔑んだ目で恭弥を見る。
「大丈夫だ、花凛。
俺が責任を持って
そのストローを捨てる。
それよか体育祭だっての!」
コタが身を乗り出す。
「リレーは10人で走る。
女は4人全員参加だ。
真季乃が出るのはリレーだけだ。
全員参加だから、しょうがねェ。
バトンを渡せばいいから、
男とは接触ナシだ。」
「うん、分かった」
「よし。
んで、借り物に花凛と美雪。
二人三脚に、ユカが出る。」
「なんでユカが、二人三脚?」
花凛がコタに聞いた。
「真季乃は男に触れねェ。
美雪は次のプログラムの
演奏の準備で出れねェ。
ユカが言ったんだ。
1人で出る種目は嫌だと。
どうやら極端に運動オンチらしいな?」