七色セツナ。1
「ねえ、何?
何が分かったの?
そのニヤリは何??」
花凛が
恭弥のニヤリに、すかさず反応した。
「フフフ」
「怖い。
恭弥の笑みがコワイ」
コタが、ため息を吐いた。
「朱羽、俺とお前は
当日、恭弥の見張り係だ」
「分かった」
「ああっ?」
「何、急に叫んでんだよ、花凛」
コタが眉を寄せて聞く。
「別添えのレモン果汁、入れるの忘れた!」
「・・・忘れるくらいなら、
いらなかったんだろ?」
「わざわざ
付けて下さいって、言ったのに?!」
「家に持って帰れ……」
「ああ……」
真季乃がニッコリと笑って
「花凛ねーさんって、
基本しっかりしてるのに、
たまにカワイー事するんだよねえ」