七色セツナ。1
アルバイト
「いずれ
調理師免許は取るつもりだから、
勉強の意味でもいいかもね」
「花凛ねーさんなら、大歓迎だよ!」
花凛の言葉に
笑顔を隠せない真季乃。
「そう言えば。
教習通うんだろ?」
コタが朱羽に尋ねる。
「ああ、来月から」
「金は出してもらえんだろ?」
「・・・ああ、ウチは土建屋だからな。
免許類は必須だ。
俺が二輪取れば、こき使えると思ってんだよ。
親父は」
「いーじゃねーか。
手伝いくらい。
教習代出してもらえんだ。
安いもんだろ。
ウチはダメだな。
教習代と単車は、自分で稼がねェと……」
「単車は兄貴のツテで安く入る」
「マジか。
さすがだな。
でもやっぱり、今からでも稼ぎ始めねェと…
おい、真季乃。
お前んとこ、男は雇わねーのかよ?」