七色セツナ。1
「いや……
ライヴの警備とかあるよ。
毎日じゃないけど」
「教習代と
単車代を稼ぎてーんだよ」
真季乃は少し考えた様子で
「んー。
コタならいっか。
ホールや雑用なんかも
できるか聞いてみるよ」
「マジか!?」
「うん。
一度店に来たらいいよ。
親父に会わせる」
「じゃあコタ、
体育祭までは放課後練習だろうから、
体育祭終わったら、面接行ってみる?」
コタに向かって微笑んだ花凛に、
恭弥は直ぐに反応した。
「花凛ちゃんが行くなら、俺も行く。
そして、花凛ちゃんがバイトの日も必ず行く」
まあ、恭弥ならそうするわな、という皆の目。
「・・・大丈夫なのか?花凛」
朱羽は花凛を心配そうに見つめる。