七色セツナ。1
「うん。
私、真季乃の所
行ってみたかったんだよね」
「もー!
花凛ねーさんなら、いつでも大歓迎だって!」
「じゃあ、その時は皆で行ってみるか」
朱羽が
花凛の頭をポンポンとしながら撫でた。
「朱羽も教習入るなら、
放課後遊べなくなるもんね?」
「まあ、急いで取りてェからな」
「そんなに厳しいんだ?おうち」
「・・・いや、取りたい理由の大元は、
それじゃねーんだけど……」
「ん?」
朱羽の長い前髪がサラッと揺れると、
その間から優しい瞳が花凛を見つめた。
「・・・花凛には、その内分かるよ」
「?
ふーん」