七色セツナ。1




「赤!」


「ゲット!」


「…ねえ。

ユカとコタって、
見た目全然真逆なのに、
似てると思っているのは私だけ?」


「…いや。

花凛だけじゃねェ。

俺もそう思ってる」


朱羽が
ため息混じりに2人を見る。


グラウンドでは、
クラス別に座るようになっていて、
椅子の後ろには
そのクラスの看板だったり、旗が飾られている。


中には
どこから持ってきたのか、
大漁旗で間に合わせたクラスもある。


1年2組は、
部活・バイト以外で、
(名ばかりの)練習があった
リレー組を除く、5人が看板を作った。


某少年マンガが描かれた看板は、
とてもクオリティが高い。


これも審査対象になるため、
コタとユカが入念にチェックしていた。



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