七色セツナ。1




「ケイさんの弟、いるよね?」


「・・・ケイさん?」


「え?

あなた、ケイさん知らないの?」


「ええ、知り合いに
そういう名の人は……」


「いや、知り合いとか関係なくともね?」


「はあ……」


「普通知ってるでしょ?

ケイさんの事は」


「……」


必死に記憶を辿るものの、
やっぱり居ないなあ……


「マジ!?

・・・まあ、いいわ。

倉沢っていうのよ」


「倉沢?

じゃあ、朱羽のことかな?」


「その弟くんは、夜...」


「次!

最終グループ!」


あ。


「や」で遮られてしまった。


「や」ってなんだ?



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