七色セツナ。1
そして、
俺の隣りに座る花凛は
ブレザーの時も、カーディガンの時でも、その胸が目立つ。
リボンをつければ、そこにノっているのが分かるし
ネクタイにすれば、その膨らみを沿って垂れている。
未だに私服だと小学生に間違われると嘆くユカは
花凛に、どうすれば下着売り場で
「お嬢ちゃんにはまだ早いかな」と言われず
すんなり購入できるのかを、メモとペンを持ち、
聞いていた事があった。
いや、別に聞き耳を立てていたわけじゃねェ
隣の席なんだから聞こえてくんだろ?
そん時は
ウルセー虎太朗は遅刻で
まだ来てなかったし
恭弥は
「今日の事務のオネーサン、タイトスカートだぜ」って
声を聞いた途端、教室を飛び出して行ったし...
「小5からブラジャーしてたから覚えてない……」
・・・マジで、ここに恭弥がいなくて良かった...
マジで花凛の胸は凶器だ。
俺だけじゃねー。
少なくとも、クラスの男どもは全員見てる。
このクラスの女子は、4人だけだからなーー。
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