七色セツナ。1
中学2年の時、
大きな胸がコンプレックスで、
朝食を抜く...
という単純なダイエットで無茶をして
私が読書感想文で表彰される……
という珍事が行われる
予定だった全校集会で
校長に表彰状を貰う瞬間、
貧血でひっくり返り
その時に憧れていた3年の先輩に
「あ、あいつだ!
集会ん時、真後ろにひっくり返ったヤツ」
と、
指さされてからは
しっかりと朝食を取るようになった。
だから私は、結構早起きをする。
まさか裏ボスが出るとはなー...
顔を伏せたまま、薄ら目を開け
教卓の方を見れば、
ユカとコタが真剣な顔つきで
体育祭の人事を決めている。
もう9割方、決まったようだ。
あの2人に任せておけば大丈夫。
その証拠に、次々に決まっていく人事に
「えー俺ー?」
とか言う人はいるものの
強く反発する人はいない。
あの2人には人を、
人の中身を見る目があるんだと思う。
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