七色セツナ。1
「ユカが出られないから、
私が代わりに
出る事になったんだけど……」
一斉に動かなくなった
クラスメイト達に、意味が分からない花凛。
逆に意味が分かった真季乃は、ため息をついた。
「不本意だけど。
会長が登録変更しておくって言ってた」
真季乃が保健室にて、
会長がユカの代わりを
花凛にしたことを説明した。
「二人三脚出場の選手は、
スタート位置に集まってください」
放送が聞こえる。
「それで、私は誰とペアを組めばいいのかな?」
花凛がキョロキョロしていると
「さっき、
あみだくじで決まったんだけど……」
男子生徒の1人が答えて、
二人三脚に出るメンバーが
一斉に見た...いや、睨んだのはー
「オ、俺...だけど……」