#7 (背番号7)
俊の話①
ーあの子に会う日はいつも暑かった。
どんなオモチャの中でもボールを必ず選ぶほど、俺は小さい時からボールが好きだった。小学校にあがりミニバスのチームに入ると、俺の生活はバスケ中心のものとなっていった。
歳を重ねるごとに俺のバスケ愛は強まり、勉強<<<バスケくらいのバランスの中学時代を過ごしたんだ。
ただ上手くなりたい一心で俺は自主的に朝練を始めたけど、しばらくするとなぜか体育館に女の子が集まることが多くなった。ただ朝練をしてただけで差し入れを貰うことも増えた。
それをよく思わない先輩たちからは有り得ないほどきついメニューをこなせと言われたり、試合中パスを出してもらえなかったりしたけど、そのおかげでメンタル面も鍛えられてバスケの実力はアップ、俺は部のエースに。充実したバスケ生活を過ごした。