花の下の草
ジリリリリリリリ ガシャンッ
「いったぁー」
え?うっわ、ベッドから落ちたんだ。一瞬何が起きたのか分かんなかった。あーあ、朝から最悪だ。と、心の中でブツブツ文句を言いながら歩いているうちに、学校に着いていた。
「あー、疲れた。」
家から学校までは地味に遠い…
「よぉ!久しぶりだな!」
こんな元気な人このクラスにいたっけ?それにしても、何か聞き覚えがある声だ。そう思って顔をあげると、幼なじみの駿介がいた。
「あ、おはよう!」
ってあれー?おかしいな。駿介は確か県外の高校に行くはずだったような。しかも、始業式から何日か経ってるけど、昨日までいなかったし。
「あれ?学校同じなの?」
「おう。しかも、席隣~。」
「なんで昨日まで休んでたの?」
「サボりに決まってんだろーが。」
いや、私は新学期早々休むというあなたの思考が理解できないのだが。というわけで、話し相手にはなるがとてつもなくうるさくて、バカで、私の邪魔ばかりする幼なじみが同じ学校の同じクラスにいた。この先どうなっちゃうんだろう……
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