私の王子様



次の日、いつものように
学校に行った。

あっ昨日の人だ。
1年3組なんだー。
なんか友達と笑ってる顔
けっこう可愛い。


授業がはじまって
3時間目、次は理科で理科室へ
向かった。

廊下を麻奈と亜紗美と歩いていると
昨日の男の人と目が合って
とても幼い笑顔でわたしに微笑んだ。
私は恥ずかしくて
下を向いちゃった。

私なにやってんだろ。
ほんとバカ。





放課後になった。

「亜紀ー、麻奈帰ろう」
と亜紗美が言った。

『あっごめん。私日直なの。
亜紗美、麻奈先に帰ってて』

「はーい じゃ頑張ってね」
と麻奈。

「ごめんね 手伝ってあげたいけど
塾なの。ごめん」
と亜紗美。

『いいよ。いいよ。じゃバイバイ』

亜紗美と麻奈は帰った。

私たちの学校は日直が二人。
放課後に教室を掃除する。

もう一人は休み。だから今日は
一人。

『早く帰りたいよー』

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