夜蝶
それからもうダッシュで走ってバイト先に着いた。



16時25分




ぎりぎり5分前になんとか着いたけど



明日は、バイトの日じゃ無かった気がしたんだけど大丈夫だったかな?




もう一回見てみよう。




良かった。バイトは入ってなかった。



よぉし、これで明日遊べるから今日頑張れるぞ。
 


お昼休憩後…




『いらっしゃいませ〜』




『あ、お疲れ。久しぶり笑』



『元気にしてた?』



『あ〜!久しぶりです!お疲れさまです!めちゃめちゃ元気ですよ!!』



『敬語になってるよ〜笑』




『あ、そうでし…そうだったね笑』



『ついつい、癖で(笑)』


『それで良し(笑)じゃ、バイト頑張ってねぇ〜!』



『はい!!ありがとう御座いますー!!』



久しぶりに拓哉[たくや]先輩に会った。



拓哉先輩は、近所の先輩。



家の事情で色々お話聞いてもらってて時期は違うけど同じ施設に入ってた先輩。




敬語は嫌ならしくて、タメ語でいいよ〜って言われたけど




悠也先輩は有名人だし外見がちょっと怖い。



ピアスは拡張してて穴が大きくなってるしタメ語って、抵抗があった。



でもタメ語にしないと嫌いになるよ?って言われたから



頑張ってタメ語にしてた事をついつい忘れていた。



前は、カラオケとか行ったりして遊んでたけど最近は色々忙しくて遊べてない。



まぁ、たまーに会ったら話す程度の仲のよさだ。



それから、あっという間に21時の閉店がやってきた。



閉店の5分前になると音楽が流れてたのが急に優しいメロディーに切り替わって、



閉店準備を行う。



いつも通り、化粧品の陳列してある電気を消して、



食品の所は、シャッターみたいなやつを降ろして



埃が入らないようにし、



ゴミを集めて裏に大きなゴミ袋に入れる。


後は、いつもレジに置いてある雑巾を集め




それで店長がお店の出入り口の鍵を締める。




『お疲れ様でした。』




『お疲れ様です。』



雑巾を持って裏へ行き雑巾を漂白して浸けておく。



ここまでが私達バイトのお仕事。
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