夜蝶


あれから、レンが私に期待させる事ばかりするようになった。




『私、家の事情で色々あってバイト沢山いれてきたんだ!』



そう、メールでレンに言ったら
『なんで寂しい』ってメールの一言に変えてあったり。


『まーず困った。頭ん中おまえのことばかり』って一言に変えたり。




だから、私もメールの一言を変えた。
『期待…してもいいのかな?』




廉は、どうゆう反応してるんだろう。
少しでも気にかけてくれたらうれしいな。



でももし他の人だったら、私じゃなくて違う人だったら…。


そんなの悲しすぎる。


胸が苦しい。
だから、私は期待しないようにしていたのに。


とゆーか…

これじゃあ、まるで恋してるみたいじゃん。


わたし、今までこんな胸が苦しくなるまで人を好きになったことなかった。



これが好きってゆーことなのかな?




好きが分からない。



たった数ヶ月出会ったばかりなのに。
良いのかな?これが本当の恋って思っても。



取り敢えず、好きかどうか確かめるためにもっともっと



話して接してこの気持ち確かめてから告白しよう。



ふぅ。
よし、覚悟決めて聞いてみよう。



『今日の夜時間空いてるかな?電話したい!(笑)』 



ちょっと軽めな感じの方が、緊張しないだろうけどでもやっぱり緊張する…。



ピロピロリン♪


『いいよっ!!(笑)でも、俺10時半とかになっちゃうかもしれないけど、それでも大丈夫かな??』


『私なら全然大丈夫だよ!!』



『じゃ、今日の夜10時半に電話ね。』


『うんっ!!』



ふふふふーーん♪
楽しみが増えった増えった〜♪


『ん?久玲愛?なんか今日テンション高くない?鼻歌まで歌ってるしニヤニヤしてるし。』



『い、いや?べ、別に?(汗)』



『なんか隠してるな?白状しなさーーい!』


『い、いひゃいいひゃい。ほっぺ痛いよ美菜〜(泣)』



『好きな人に告白しようと思って』



『脈ありそうなの???』



『分からない…。でも彼女は居ないって』



『じゃあ、頑張りなね!!応援してる!』



『ありがとう〜、美菜〜』


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