夜蝶
そう私が言ったら、廉は口元を手で隠した。
???
どうしたんだろう。
あ。もしかして照れてんのかな??
か、可愛い。。。
もっと言ってあげようかな。
そう思った私は軽率だった。
『私も廉がタイプだよ(笑)』
そう廉に向かって言ったとき、
赤信号で車が止まって、
私の顔に廉の顔が近づいてきた。
え、え、え!?!?
ちゅっ。
『お前がわりぃーんだからなっ。』
さっきまで照れた廉は、どこいったの⁉
一気に俺様の顔になってるんですけどぉおお!!!
また私が照れて顔真っ赤になってる。
ズルい。いつも私だけ。
むぅ。
『そんな顔してるとまたキスすんぞ。』
『どんな顔してればいいのよ〜〜〜っ//』
それからいろんなことを話して、イチャイチャしてたらあっという間に1時間が過ぎて、映画館へと着いた。
まだ13時だ。
チケットだけ取って、隣にあるイトウヨウカンドーに行く。
『わたし、プリクラ撮りたい!』
『俺、写真とかプリクラ苦手なんだよなー。でも、久玲愛が撮りたいってなら、頑張る(笑)』
『廉、ありがとう!!!
ここあんまり種類ないなぁ。
この中なら、これがいいかな!!』
『じゃあこれにするか!!』
一応、プリクラの中も密室だよね。
この2人だけの空間に緊張しちゃう。
やばい、全然笑えてない。
そもそもわたし、笑い方を忘れた時期もあるからうまく笑えないんだけどさ。
でも記念になったからいいか。
嬉しい。
それにしても廉カッコイイなぁ。
わたし、釣り合ってないんじゃないか??
落書きがしてるとき、廉の手が全然動いてない。
男の人だし、こーゆうの分からないよね。
そう思ってたら
『俺、こーゆうの難しいから頼んでもいいい?』
『あ。やっぱり?(笑)
任せて!!』
プリント中、時間がかかるから
『俺ちょっと車のゲームやってくるわ(笑)』
なんだろ。廉って自由人?
それにあまり緊張してない??
女の子慣れしてるのかな??
『プリント終わったよ〜〜!
はい!半分!』
『ありがとう〜な!!ちょうど今俺も終わった!』