夜蝶
『それでたまたま久玲愛の住んでる近くの現場で仕事があって、
コンビニ寄った時お前とまた再会したんだ。
まぁ、お前は俺のこと全然覚えてなさそうだったがな(笑)』
廉の話を聞いて衝撃的だった。
まさか、過去に出会っていて命を助けてくれたあの特攻服を着たひとだなんて。
『そう…だったんだ。
あの時助けてもらったのは覚えてるけど、、今の廉とは全然別人だったから分からなかった。あのとき、赤髪だったもん。』
『昔の俺知って嫌いになった…?』
『全然!!嫌いになんかなれないよ!
寧ろ、凄く運命感じた。もう何回も出会ってたんだね。』
『ありがとう。もし俺に話せるようになったらお前の過去も話してくれよな。
いまの久玲愛は、笑ってるようで笑ってねぇーんだ。瞳がまだあの時のまんま。
瞳の奥は暗闇でいっぱいだ。それに話すとき目を合わせらんねぇんだろ?
…お前の苦しかった過去も埋めてあげられるような関係でありたい。』
廉…。
そんな事思ってくれてたんだ。
すると、私の目から涙が出てきた。
久々に人の前で泣いた。
『廉…。ありがとう。本当にありがとう。』
すると目の前が真っ暗になった。
暖かい…。
『いいか。お前はもう一人じゃねぇ。泣くときは俺の胸で泣け。
いつでも貸してやるから。
例え世界中がお前の敵になったとしても俺はお前の味方だからな。』
そう頭をポンポンってされる。
ちゃんと廉に過去を話さなきゃな。
こんなに真剣に向き合ってくれてんだから。
後もうちょっとだけ。待っててね。
『ありがとう。廉。真剣に向き合ってくれて。今度ちゃんと話すね。』
『わかった。』
そう言って私と廉は総長室を出た。
天祢さんには、お礼をし
その他の仲間たちにも挨拶をして霧生の倉庫をでた。