夜蝶
高1の頃はやりたくてやってたけど、もう面倒くさい。
いや、まぁお金もないってのもあるよ。
そして私の高校は、茶髪ピアス禁止の校則がある。
その日にちまでに染め直してこないと、茶髪ピアス補習があって学校の掃除とかをやらされる。
その補習を私は受けた事があったがめちゃめちゃ面倒くさかった。
そこから恋の発展があるかも!?
とか高1の時は、思ってた事もあった。
でも現実はそう甘くない。
あははっ…
はぁ。
そんなことを思い出しながら校舎を出た。
学校から徒歩30分後やっと駅前に着き、美菜が行きたがってたパン屋さん
『マル米パン屋』に着いて何にしようか迷ってるの見てたら私までお腹空いてきちゃった…。
でも我慢我慢っ!
店内に入って15分後、ようやく決めたようだ。
長かったなぁ。
結局、自分の一番好きなメロンパンにしたようで…
でも喜んでるからまぁいいか。
そこから駅まで行ってあげてもう電車が来てるということで、サヨナラした。
そこから私はお家に向かう。
そうだ。いい忘れていた。
私のお家は、駅とは反対方向。
だから一人で歩く道のりは長い。
こうやって一人で居る時間があると色々と考えてしまう。色々と思い出してしまう。
『おめぇの頭ん中空っぽか?あぁ?いっぺん死んでこい』
髪の毛を引っ張って物投げ飛ばしたり食べ物ひっくり返したり。
思い返せばお母さんが泣いてる姿しか思い浮かばない。
っていかんいかん。
昔の事は思い出さない。
ただ悲しくなるだけ。
思い出してなにになる?
なにか変わる?
違う。何も変わらない。
……それが現実だ。
家庭も学校も恋愛も全て何もない。
あ〜あ。素敵な恋の出会いないかな〜。
偶然で運命的な出会いないかなぁ。
まぁ、そんなこと期待しても無駄か。