夜蝶


本当は戻ってきてほしい、こっちの世界に


だけど、アイツは俺のことを恨んでるだろうから無理だろうな


俺の言葉は耳を傾けてくれねぇーだろうな



「…了解です」



「早いほうがいいだろう。明後日の21時に鬼才の倉庫に乗り込むぞ」



「はい、傘下も集めておきますね」



「おう、ワリィな。龍牙たちも出来れば連れてくわ」



「あの、久玲愛さんはこの事は……」



「まだ、知らねぇーよ。ちゃんと言わなきゃな。でもまぁ、怒られるだろーな。前、タイマンの話ししたら怒られたし」



「フッ、廉さんでも怒られることあるんですね(笑)」


「おい、笑ってんじゃねぇーよ」


「すんませんフッ」


こいつ、笑いを堪えてやがる
まじムカつくから、ちょっと殺気を出してやった


「おい、、ぶっ殺されてぇーのか?」



「……すみませんでした」



さすがに、俺の殺気は耐えられねーか
ちょっと顔が青ざめてんだろーな



鬼才で殺気フルで出したら半数は気絶するだろ



「じゃあ、明後日の22時に霧生の倉庫に行くわ」



「はい!!!」


さてと、龍牙たちに連絡してみるか


俺は、天祢と別れてすぐ龍牙に連絡をした


「あー、もしもし?俺だけど」


「えっ、オレオレ詐欺ですか?俺そんな金持ってないッスよ?」


「てめぇー、名前見て電話出てんだろーが
くだらねぇこと言ってっとぶっ殺すぞ」


「あー、怖い怖い(笑)
んで、電話ってことはケンカかなんかだろ??」


「そうそう、晴人が鬼才に入ってて鬼才の傘下にこの前彼女といる時、数人に襲撃されたんだよ」


「えっ、そんな事あったの?ってか、晴人やっぱりそっちがわ行ってたんか」

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