秘密の契約
「わ、私は結城くんに死んでほしいなんて思ってないもん…!」



息が触れ合うほどの距離。

私は胸がドキドキしているのがわかっていた。


そしてこれが、恋だということもーーー



結城くんの銀色の髪がサラッと私の首にかかる。



「…っ!」



つい身体が反応してしまう。

結城くんは、つー…っと指で私の首許をなぞって、



「…じゃあ、俺に吸われてもいいんだ?」


「…結城く……」



悪戯な笑みを浮かべて見せた。





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