秘密の契約
いつの間にか私たちは空中に浮かんでいた。





え、えぇ!?




びっくりしている私に結城くんは、



「まぁ…、ヴァンパイアだからね」



さも当たり前だ、と言うようにサラッと言ってきた。





ヴァンパイアって…
昨日の出来事は、やっぱり本当だったんだ…!





頭がクラクラしてきた。

それと同時に疑問が生まれる。



「…日光、嫌いじゃないの?」



吸血鬼の苦手とする物の中に日光があったはずだ。

なのに、昨日にしろ今日にしろ、普通に日光が当たる場所にいるのにも関わらずピンピンしている。


結城くんは、コクリと頷き、



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