秘密の契約
「人間の血も入ってるからね。…お母さんが人間なんだ、俺」
少し寂しそうに微笑んだ。
結城くん、吸血鬼と人間のハーフ…なんだ…
じっと私が結城くんの顔を見ていると、彼は恥ずかしそうに目を逸らした。
「…このまま学校まで行くか」
「え」
そしてそのまま、ふわーっと学校の屋上まで飛んで行ったのだ。
ガラガラ…
クラスに入るといきなり結城くんに視線が集まった。
女子達からの熱い視線がーーー
「結城く〜ん♡」
「今日もかっこいい!」