秘密の契約
あっという間に結城くんの席には女子が群がっていた。


私はなんとか自分の席に座れたのだがーーー



「ごめん、美琴、ちょっと席貸して!」


「えっ!?あ、うん」



すぐに結城くんの取り巻きの女子に席を奪われてしまった。

ボーッと突っ立ってる私に結城くんは視線を何度か送ってくる。


それに気付いたのか、



「…美琴、結城くんと何かあった?」


「えっ!?」



友達の知美が聞いてきた。





いくら友達でも、結城くんが吸血鬼だったなんて信じないよね…?

ていうか、頭大丈夫?
とか言われそうな気しかしないんだけど…!





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