秘密の契約
結城くんはベターっと机に身体を倒しながら、



「俺が他の女子と話してても嫌じゃないのかなーって」


「…なっ!」



拗ねたようにブツブツと言ってきた。





こ、これは嫉妬してほしい…と言うことなのか…!?





一気に身体が熱くなる。





契約したとはいっても、結城くんが本当に私のことが好きなのか分からないしーーー

でも、この言い様だと…





「おい、霧島!」



なんて考えていたら、急に担任から厳しい声が飛んできた。



「は、はいっ!」



勢いよく立ち上がって担任の顔を見る。
と、何やらご機嫌ナナメなようで。



「霧島、あと結城。コソコソしてるな。今日居残りな」


「「えぇっ!?」」



結城くんと話していたのがバレてしまったみたいで、強制居残りになってしまったのでした。






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