料理男子の恋レシピ


なんとなく、覚悟はしてた。
毎度のことだから。

でも、悲しくないわけじゃない。
フラれたことよりも、私自身を受け入れてくれなかったことが悲しい。
料理ができないだけで別れを選ばれるほど、私のことは好きじゃなかったんだと思い知らされる。


昔から、身体を重ねるなら私をまるごと受け止めてくれる人がいいなって思ってた。
最初の彼氏にフラれて以来、
私の中で、'ダメなところ=料理'を受け入れてくれる人っていう基準ができた………

最初はそんなに難しいことじゃないと思ってた。
でも、気づけば25歳。
守るつもりもないバージンを未だに守り続けてる………
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