太陽と花



「お取り込み中失礼しまーす。」




すると奏くんが立っていた



「奏くん!」




「奏?」





「凛梨、ジャージ。」




「あ、ごめんね。昨日はありがとう。はいこれ。」





「なんで奏…」




「この女が雨ん中傘もささないでいたからジャージ貸したんだよ。」




「え、知り合い?」




「あ、まぁ。」




「おい、お前今度から傘ちゃんとさせよ。」




すると奏くんは出ていった




優しいんだか冷たいんだかわからない人だな





「奏くん」




「え?」




「なんで奏は名前なんだよ。」




さっきよりも低い声




なんか怖い…




「あ、いや、名前しか聞いてなかったから。」




「俺は和輝だよ。」




「う、うん。」



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