お前は俺だけの女だからな
 




    「スパークリングワインをお願いします。」




   有栖川さんは普段なかなか来ないとは言ってはいたけど絶対にそんなことはない




   私に気を柄ってくれていたのだろう。



  店内の中央にはピアノが置いてあり綺麗な女性がリストのラ・カンパネラを優雅に弾いていた。




   


  そこへタイミングよくワインが届いた。




   「まずは乾杯しようか」


 

    「そうですね。」



   「今日もお疲れ様でした。」



   チャリンとグラスの鳴る音が響いた。
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