小さな私とおおばあちゃん。
絵を描き終わると、私はふっと力が抜けた。



「カタツムリの呪いなんて、あるわけないのに」


自分の行動にフフっと笑いながら、席に戻って再びグラウンドを眺めた。



グラウンドの真ん中あたりで、I君が友達とサッカーをしていた。

I君は勉強ができてスポーツも万能。
活発で友達も多いし、、別に本当に嫌いではない。

いつもいじわるされているから、ちょっとやり返せたらと思っただけ。




「あ!!!」




I君がグラウンドで、豪快に転んだ。








教室に戻ってきたI君の膝には、ガーゼが貼ってあった。

ぶすっとしながら席に向かうI君に、クラスメイトが話しかける。



『おい~大丈夫かよ!』

『思いっきり転んでたね~なんで~??クスクス』


「いや、全然わかんねー・・・・え?!」



I君は机の



 カタツムリの絵   




を見て立ちすくんだ。





『カタツムリの呪い・・・』




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