恋桜は 咲き誇る 上巻
翌日の学校。

「お前達に、転校生を紹介しよう」
「自己紹介」
「花園秋って、言います。よろしくです」
「席は、望月の後ろな」
花園さんは先生に言われた通り、望月君の後ろに座った。

花園さんはイヤな顔を浮かべながら、小声で
「名前って何て言うの?」
と望月君に話しかけた。
「望月奏と言います」
望月も、小声で返す。
「じゃあ、奏君、休み時間に校内を案内してくれない?」
「いいですよ」
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