【完】そして、それが恋だと知った日。

『文化祭、一緒に回りませんか?』


その一言が送られてきていた。


「うそ……。」


突然の言葉に反応が遅れる。
一緒に、文化祭って。
い、伊澄くんが!?


な、なんで、え、ええええ。
えっと、どうしよう。
なんて返信しよう。


私、理香子と回るし。
でも、え、伊澄くん!?
ど、どうしよう……。


顔が熱くなる。
こんなこと初めてだ。
男子から誘われるなんて。
しかもそれが伊澄くんなんて……。


どうしよう。
私、困るとかより。
嬉しいが1番にきた。
なんで……。


男子からのお誘いに浮かれてるの?
え、もしかして罠?
罰ゲームとか?おっけいした私をからかうためとか?
ど、どうしよう。


考えれば考えるほど分からなくなって。
嘘なのか本気なのかも分からなくなって。
結局返信する事が出来なかった。


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