恋ができない私たち
中学1年生
中学校に入った。
入学式から何日か経って、学校に馴染んできた。
昂輝と狼は、先輩や、同級生にモテモテ。
昂輝が他の女の子に笑いかけてるのを見てると、何故かもやもやするの。
と、なにかの病気じゃないかとお母さんに相談してみたら、
「それは昂輝君が好きなんじゃない?」
と言っていて、自分の好きな人を自覚した。
そこからどんどん好きな気持ちは上がっていった。
昂輝と狼とは、一緒のクラスで、嬉しかった。
でも、昂輝と狼以外の男の子とは、本当に話したことがなかった。
なんでだろう?男の子達は、こっちはチラチラ見てるのに話しかけては来ない。
だから、友だち欲しさが強かった私はこっちから話しかけてみた。
「私、佐野千夏っていうの。話したことなかったよね?よろしくね!」
にこにこしながら言うと顔を赤くしてから、どこかの方向を見て、顔を青くした。