恋ができない私たち
鈴は、頭に猫耳カチューシャで、普通のメイド服よりフリフリしている。
ボブぐらいの長さで、明るい髪色の髪の毛によく合っている。
このメイド服は、鈴だから許される服だなぁ。
雪菜は反対に、ロングスカートで、フリフリが少なめ。
黒いロングストレートの髪を高めにひとつに束ねていて、その髪型とそのメイド服はぴったりだ。
とってもクールなお姉さんすぎる。
私のメイド服は、急遽用意されたとは思えないほど、
細かいところにさりげない刺繍が施されていて、誰もが見とれてしまうようなメイド服。
私のメイド服が一番王道かも。
私は長めの髪の毛を少し巻いて下ろしているから、こういう方が似合うのかもな。
「何言ってんねん。千夏が一番可愛いやん。」
「何言ってるの。千夏が一番よ。」
まさかの同時。
「あのさ鈴、雪菜。鏡見た?
絶対2人の方が可愛いから。
そういうこと言われると、自分が惨めになってくるからやめてください。」