クールな社長の溺甘プロポーズ
ピュアって……しかも意外とってなに!
「なっ……もう!バカにしないで!」
怒ってその胸を叩こうとするけれど、その動きひとつもお見通しらしい彼にいとも簡単に受け止められてしまう。
悔しい、と真っ赤な顔で睨むとそれがまたおかしいようで、いつも無愛想なその顔は顔をくしゃくしゃにして子供のように思いきり笑った。
「食事にしよう。なにか作る」
「大倉さん、料理できるの?」
「たぶん星乃よりはな」
からかうように言って笑う彼と、口を尖らせ拗ねる私。
ふたりの関係は、出会ったあの日とは変わった。
ドキドキとしたときめきと、あたたかな愛しさを感じている。
それはきっと、あなたにだから抱くこころ。