クールな社長の溺甘プロポーズ



『なら今日食事しないか?星乃と佑と、三人で』

「はぁ!?」



って、なんでそうなる!?



『ふたりがどれだけ仲良くなったのか知りたいんだよ。な』

「なに勝手なこと……」

『じゃ!今夜19時に集合で!佑には俺から伝えておくから!』



お父さんはそう無理矢理に話をまとめると、電話を切ってしまう。



相変わらずの強引っぷり……!

こちらの都合なんていつもお構いなしなんだから。



……でも、この流れなら言えるかな。

『大倉さんとの結婚を考えようと思う』って、前向きなこの気持ちを。



言えるか不安だし、緊張する。

私の言葉に、大倉さんはどんな反応をするかな。



驚く?困惑する?

それとも、もしかしたら。



微かに膨らむ期待の中、彼の笑顔を想像して胸がときめいた。






< 160 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop