クールな社長の溺甘プロポーズ
『なら今日食事しないか?星乃と佑と、三人で』
「はぁ!?」
って、なんでそうなる!?
『ふたりがどれだけ仲良くなったのか知りたいんだよ。な』
「なに勝手なこと……」
『じゃ!今夜19時に集合で!佑には俺から伝えておくから!』
お父さんはそう無理矢理に話をまとめると、電話を切ってしまう。
相変わらずの強引っぷり……!
こちらの都合なんていつもお構いなしなんだから。
……でも、この流れなら言えるかな。
『大倉さんとの結婚を考えようと思う』って、前向きなこの気持ちを。
言えるか不安だし、緊張する。
私の言葉に、大倉さんはどんな反応をするかな。
驚く?困惑する?
それとも、もしかしたら。
微かに膨らむ期待の中、彼の笑顔を想像して胸がときめいた。