男子校に男装して入ったらバレたんだけど
「あ、あのさ。目開けていい?」


美琴「まってまって!」


「んー。」


美琴「渚のコンセプトは、そうねぇ。クラスの目立たない男子!」


「へぇ、やりやすそう。」


美琴「でも、逆ハーレム描きたいから女の子らしいところも見せること!」


「りょーかい!」


美琴「よし!目開けていいよ!」


「ん。すごい!」


そこに映っていたのは、普通の男子だった。清楚系の男子って感じ?


美琴「やっぱ似合う!」


「あのさ、で、どこの学校行くの?」


美琴「あの名門校!北沢男子学院よ!」


「え、私の偏差値届く?」


美琴「努力すんのよ!校長に媚び売っとくから。」


「はいはい、わかりました。」


美琴「口調はそのまま、でも私じゃなくて俺ね。」


「りょーかい。」


美琴「んじゃあ行ってらっしゃい!」


「はーい。」


美琴「渚、もし苦しくなったらカツラ外してもいいからね?」


「うん、あんがと。」


そう言い残して私は家を出た。
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