私の彼氏は小さい先輩
ー次の日ー

「(眠い…昨日ちゃんと寝とけばよかった…)」

香は駅のホームでうつらうつらしながら電車を待っていた。

相変わらず駅は通勤途中のサラリーマンなどでいっぱいだ。

線路に落ちそうになった時の事を思い出し、香は手を握りしめる。

「(そういえば、村井先輩も電車通学なんだっけ…)」

ふとそう思い、香は周りを確認するが、孝之の姿は見当たらない。

「(まぁいいや。いなくてよかった…)」


あの先輩ちょっとぶっきらぼうで怖いし…

香は大きなため息をつき、携帯を取り出す。

そして大好きな音楽に浸ろうと――




「香」



「(あれ?なんか聞いたことある声…)」



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