私の彼氏は小さい先輩
五
「…香?」
「っはい?」
「顔赤いけど。熱あんじゃねーの?」
孝之の額が、香の額と触れる。
その瞬間、一瞬だけ、孝之がある男の子と重なって見えた気がした。
――…陸
『熱あるんじゃないの?ほら、休みな?』
「っ…!」
「おい?!どっどうしたんだよ?!」
突然泣き出した香に孝之は動揺する。
「っと…ほ、ほら」
たどたどしく頭に乗せられた手。
――優しくされても、悲しいよ――
「ごめんなさいっ…!」
香は孝之から逃げるように走り出す。
「香っ?!」
胸が痛い
悲しい
陸―――…
「っはい?」
「顔赤いけど。熱あんじゃねーの?」
孝之の額が、香の額と触れる。
その瞬間、一瞬だけ、孝之がある男の子と重なって見えた気がした。
――…陸
『熱あるんじゃないの?ほら、休みな?』
「っ…!」
「おい?!どっどうしたんだよ?!」
突然泣き出した香に孝之は動揺する。
「っと…ほ、ほら」
たどたどしく頭に乗せられた手。
――優しくされても、悲しいよ――
「ごめんなさいっ…!」
香は孝之から逃げるように走り出す。
「香っ?!」
胸が痛い
悲しい
陸―――…