恋桜は 咲き誇る 下巻
第十三話 二股のウソと別れ
奏は突然、抱きついてきた。

「か、奏」
「ずっとこのままが良いのにな」
「え?」
ドキッとした。
そんなこと、初めて言われた。

奏、離れるのが惜しいんだ。
かわいい♪
私はそう思いながら、抱きしめ返してあげた。
「私もだよ」
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