恋桜は 咲き誇る 下巻
クラスが呼ばれた。
いよいよだ。

お客さんに歌うつもりだったけど、ちょっと恋の歌でもあるから、奏に捧げるつもりだよ。
だって、奏だけを想うから。

そのあと、私のクラスは金賞に選ばれた。
私は、みんなと喜んだ。
嬉しかった。だけど。

奏のことが、気にかかっていた。
今日は、奏の誕生日。
お祝いする代わりに、キスってどうかな。

でも、振り向かせるための手段は、これだけ。
帰り道に、奏の家に行こう。
そう決意した。
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