永遠の愛を(番外編も完結)

告白

「はぁ…やっぱり自分の家が一番いいねぇ。」

「そうだね。おかえりなさい、おばあちゃん。」


今日、退院したおばあちゃんを病院まで迎えに行き一緒にタクシーで帰ってきたばかり。


「寒いね。すぐに温めるからちょっとだけ待っててね。」


今朝、2週間と少しお世話になったヨシおばあちゃんと先輩にお礼を言って出てきた。

二人には感謝してもしきれない。

二人がいなかったら、私は本当に一人ぼっちだったから。

だけど、いつかはそんな日が確実に来る。

同居をしていた時も、学校で先輩と話すことはなかったから、家に戻ってからはまた以前のように先輩と話すことはなくなった。

唯ちゃんは相変わらず先輩の追っかけみたいな事をしていたけど、最近は少しだけその表情に変化があった。

時折、憂いを含んだ瞳で遠くをぼんやり眺めていることがあった。


「…告白」

「え…？」