永遠の愛を(番外編も完結)
支払いを終えて列から抜けると、私の後ろに並んで居たその人たちが今度は受付をするために前へと移動する。

そして、その中にいた彼と目が合った。

だけど、私たちは “ 知り合い” ではないから目が合ってもお互い知らないふりをする。

それを心のどこかで寂しく感じていることに、私は心の中で目をそらした。

だって、自分からお願いしたことなのに……ただのわがままだ。

先輩はクラスの人たちと来ているようだった。

いつも一緒にいる先輩の友達の他に、見たことのある3年の男女が数人いた。

まだ先輩たちは受付途中だったけど、彼らに背を向けた私はその場を離れ皆のいる部屋へと向かった。

迷路のように入り組んだ通路。

別れ道のところで、壁に表示された部屋番号を見て右へ進み、一番突き当たりの部屋の前に立った。

中は薄暗くて、外から部屋の様子はほとんど見えない。

男子もいることに、漏れ聞こえてくるその声で初めて知った。

唯ちゃんとのトーク画面に表示された部屋番とドアに付けられたプレート番号を照らし合わせて、ノブを回した。
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