永遠の愛を(番外編も完結)

ふとした拍子に思うことがある。


“ なぜ、母は私を産んだんだろう ”


“ なぜ、私は今ここに存在しているんだろう ”


自分の存在意味すら分からなくなる…未だに。

私は何のために生まれてきたのだろう。

そんな事を考えても何も答えは見つからないし分かるはずもなかった。

そして繋がれた手の先にいるこの人は？

自分に言いきかさないと実感も何もない。

それほど私と岡田くんを繋ぐ関係は曖昧で気持ちなんてものはそこにはなかった。

神社の鳥居をくぐった時、前方からクラスメイトの女子が歩いて来るのが見えた。

彼氏だろうか、隣を歩く男性と腕を組み幸せそうに笑ってた。

「あれ、美麻ちゃん…と岡田、くん？」

見つかりたくなかった私の思いとは裏腹に、隠れる場所もなくすぐに見つかってしまった。