永遠の愛を(番外編も完結)
3年生が久しぶりに学校に来た卒業式の前日も、卒業式の日も先輩の姿は遠目に見えただけだった。

『嬉々』で話したあの日以来、言葉を交わす事もないまま先輩はこの学校を巣立っていった。

卒業式の日、岡田君に家に来ないかと誘われた。

その誘いが何を意味しているのかも分かった上で、私は再び岡田君の部屋に行った。

だから、後悔なんてしていない。

不思議と怖さはなかった……

痛みはあったけど、誰の事も好きにはならないからからといって、一生それを大事に守り続けるつもりもなかった。

だったら初めての相手が誰でも、そこに大きな違いはない。

初めての相手が、一応は彼氏だっただけマシだったのかもしれない。

その日以来、岡田君は会うたびにカラダを求めてきた。

私も求められればそれに応えた。
< 181 / 362 >

この作品をシェア

pagetop