永遠の愛を(番外編も完結)
帰省
今年もまた、いつもと同じこの季節にこの街に戻ってきた。
駅からタクシーで真っ先に向かった先は、うちの宗派の総本山でもある大きなお寺。
毎度のことながらここを訪れると、外の世界とは明らかに違う空気を肌で感じる。
清らかで澄み切った空気。
心の垢や煩悩なども洗い流されていくような気持ちになる。
まるでここだけが過去から時間が経っていない世界のようだった。
このお寺では、毎日午前と午後の決まった時間に数回の法要を行なっている。
予約も不要のため、帰省した時は毎回こうして住職のお経を頂きお墓参りをして行く。
お寺の敷地内にある祖父達のお墓に向かうと、既に誰かがお参りに来てくれたのか墓前には綺麗なお花が供えられていた。
私以外にここに来てくれる人なんて限られている。
頭の中にすぐに浮かんだのは、ヨシおばあちゃんの顔だった。
お水だけを入れ替え、まだ綺麗なそのお花と一緒に持ってきた花を供え手を合わした。
駅からタクシーで真っ先に向かった先は、うちの宗派の総本山でもある大きなお寺。
毎度のことながらここを訪れると、外の世界とは明らかに違う空気を肌で感じる。
清らかで澄み切った空気。
心の垢や煩悩なども洗い流されていくような気持ちになる。
まるでここだけが過去から時間が経っていない世界のようだった。
このお寺では、毎日午前と午後の決まった時間に数回の法要を行なっている。
予約も不要のため、帰省した時は毎回こうして住職のお経を頂きお墓参りをして行く。
お寺の敷地内にある祖父達のお墓に向かうと、既に誰かがお参りに来てくれたのか墓前には綺麗なお花が供えられていた。
私以外にここに来てくれる人なんて限られている。
頭の中にすぐに浮かんだのは、ヨシおばあちゃんの顔だった。
お水だけを入れ替え、まだ綺麗なそのお花と一緒に持ってきた花を供え手を合わした。